副腎皮質機能低下症のステロイド補充療法【コートリルについて】

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副腎皮質機能低下症になって早2年。
薬物療法として、コートリルという薬を服用しています。

コートリルはとても苦い薬ですが、私の人生には欠かせない存在です。
「コートリルは私にとっては仙豆じゃけぇ!」と言い聞かせ、
毎朝のごはんの〆に眉間にしわを寄せ鼻孔を膨らませながら、苦味を堪能しています。

ということで、
今回は、コートリルについてざっくりとまとめてみたいと思います。


副作用や他のステロイド薬との比較、camomeの処方指示内容についても少し書いてみます。

服用方法や量は病気の程度や人によって様々です。
専門家ではないので誤っている部分もあるかもしれません。
あくまでも参考程度にしてください。

行くわよ~

☆副腎皮質機能低下症の症状や検査についてはコチラを読んでください。

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コートリルとは

副腎皮質機能低下症のステロイド補充を目的に使われる薬です。主成分はヒドロコルチゾン(英語ではHydrocortisone)。コートリルは薬剤の商品名で、副腎皮質ステロイドのコルチゾールから由来しています。

ステロイドとは?

コートリルはステロイド剤の1つです。

ステロイドと聞くと、多くの方は「怖い」というイメージを持たれると思いますが・・・よく知らずに怖がる前に、正しい情報を知ってほしいです。

ステロイド剤とは、副腎皮質ホルモンのコルチゾールに似た作用を持つ薬で、炎症による病気やアレルギー疾患の治療に優れた効果があると言われています。
効果が強いために、体の中に薬が多く蓄積すると副作用が出ることがあります。

しかし副作用が出たからといって急に止めてしまうと、熱が出たり下痢をしたり、ひどい時は意識障害を起こすことがあるので注意が必要です。

ステロイドの量は少なすぎても多すぎてもダメなのです。
量の調整は自己判断せずに、医師に相談しましょう。


つぎに、詳しい作用時間や副作用について他ステロイド剤と比較します。

ステロイド剤の種類

副腎皮質ステロイド剤の種類と作用・副作用です↓

分類(作用時間)一般名薬剤名作用
短時間型8~12時間ヒドロコルチゾン
酢酸コルチゾン
酢酸フルドロコルチゾン
コートリルコートン
フロリネフ

【この3つは天然型】
下垂体・副腎皮質系の機能抑制が起こりにくい
電解質代謝に影響が強い。
コートリル:副腎皮質不全の補充療法に適する
フロリネフ:塩喪失型の副腎皮質機能不全や先天性副腎過形成症例に適している
中間型
12~36時間
プレゾ二ゾロン
メチルプレドニゾロン
プレドニン
メドロール
電解質代謝への影響が弱い。
抗炎症作用、免疫抑制作用が強い。
プレドニン:自己免疫疾患や炎症性疾患に適している
メロドール:パルス療法
に用いる
長時間型
34~54時間
デキサメタゾン
ベタメタゾン
デカドロン
リンデロン
下垂体・副腎皮質系の機能抑制が強い。
デカドロン:アジソン病の色素沈着に適している
副作用ムーンフェイス(満月のような丸い顔),食欲亢進,体重増加,副腎委縮
副腎皮質ステロイドの種類と作用・副作用

ステロイドには天然型と合成型があり、合成型は天然型に比べ薬理作用が強く作用時間も長いとされています。
ステロイドの副作用は合成型の薬で見られ、天然型のコートリルは副作用はほとんどないとされています。

ですので、コートリルの副作用が怖いというのは誤解なのです。



話をちょっと戻すとして、つぎはコルチゾールのお話です

一日のコルチゾールの分泌量

コルチゾールは人が生きていくのに必要なホルモンで、健常成人では1日に5~10㎎/m分泌していると言われ、覚醒後に最も多く分泌し夕方から夜間にかけて少なくなります。

また、疲れた時や発熱時のような体に負担がかかった時には自然と体が追加分泌するようになっています。


しかし副腎皮質低下症になると、この分泌量が少なくなってしまうため足りない分を薬で補う必要があります。これを補充療法といいます。

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どの程度補充すればいいの?自己判断は危険です

健康な人で1日5~10㎎/m分泌しているということなら、コートリルを1日20mg補充すれば良いという単純なものではありません。
生理的なコルチゾールの分泌変動を再現することが理想です。

では、量や回数はどのくらいなのか?
個人のコルチゾールの分泌能力(残存能力)や副腎皮質機能低下の原因疾患、その他の病気の有無や年齢、体型などを考慮して決める必要があります

適切な補充療法をするために、事前に血液検査や負荷試験といった検査を行うのです。

補充量は多すぎても少なすぎても体に負担がかかります。
※足らなくなると、副腎クリーゼという生命の危険に陥ることがあります。


主治医に指示された服用量や回数を守ることが大切です。
絶対に自分の考えだけで服用量を減らさないようにしましょう

コートリルの禁忌

ちなみに、こんな人はコートリル服用に注意が必要です。

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
【原則禁忌(投与しないことが原則だが、特に必要な場合は慎重に投与)】
(1)有効な抗菌剤のない感染症、全身真菌症の患者[抗炎症作用及び免疫抑制作用等
により、感染症を増悪させるおそれがある。]
(2)消化性潰瘍の患者[潰瘍を増悪させるおそれがある。]
(3)精神病の患者[精神病を増悪させるおそれがある。]
(4)結核性疾患の患者[(1)の項参照]
(5)単純疱疹性角膜炎の患者[(1)の項参照]
(6)後嚢白内障の患者[白内障を増悪させることがある。]
(7)緑内障の患者[眼圧を上昇させることがある。]
(8)高血圧の患者[血圧を上昇させることがある。]
(9)電解質異常のある患者[電解質代謝障害作用による Na 貯留、浮腫、カリウム排泄増加に
よる低カリウム血症等がおこることがある。]
(10)血栓症の患者[血液凝固能を増加させることが報告されており、血栓症を増悪させるお
それがある。]
(11)最近行った内臓の手術創のある患者[蛋白異化作用により創傷治癒を障害させるおそれ
がある。]
(12)急性心筋梗塞を起こした患者[心破裂を起こしたとの報告がある。]
3.効能・効果に関連する使用上の注意とその理由
該当しない
4.用法・用量に関連する使用上の注意とその理由
該当しない
VIII.安全性(使用上の注意等)に関する項目 20
5.慎重投与内容とその理由
慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(1)感染症の患者[「原則禁忌」(1)の項参照]
(2)糖尿病の患者[糖尿病を増悪させることがあるので、定期的に尿糖、血糖の測定を行うの
が望ましい。]
(3)骨粗鬆症の患者[尿中カルシウム排泄の増加、腸管からのカルシウム吸収の抑制などによ
り、骨粗鬆症を増悪させることがある。]
(4)腎不全の患者[排泄が低下し、作用が増強するおそれがある。]
(5)うっ血性心不全の患者[「原則禁忌」(9)の項参照]
(6)甲状腺機能低下のある患者[甲状腺ホルモンの分泌抑制により、甲状腺機能低下を増悪さ
せるおそれがある。]
(7)肝硬変の患者[代謝が低下し、作用が増強するおそれがある。]
(8)脂肪肝の患者[脂肪の貯蔵作用により脂肪肝を増悪させるおそれがある。]
(9)脂肪塞栓症の患者[脂肪の貯蔵作用により脂肪塞栓症を増悪させるおそれがある。]
(10)重症筋無力症の患者[蛋白質合成抑制により、使用当初、一時症状が増悪することがあ
る。]
(11)高齢者[「高齢者への投与

これ見て、あれ?私飲んでて大丈夫かしらと思った方は医師に相談をしてみてください。

サロンドロワイヤル

コートリルの内服について

文献によると

1)柳瀬 敏彦 副腎ホルモン補充療法の現状と問題 日本内科学会雑誌 第97巻 第4号・平成20年4月10日
2)大月 道夫 補充療法に用いられる合成ステロイドホルモン 日本内科学会雑誌 第97巻 第4号・平成20年4月10日

コートリルによるステロイド補充療法は
  • 食前投与に比べ食後投与の方が、その後の血中コルチゾール濃度が安定している
  • 副作用が目立たないからといって必ずしもそれが至適量ではない
  • 補充療法をしていても、倦怠感や就労困難感は健常者よりもある
  • コルチゾールの分泌日内リズムを再現することが大切
  • 副腎の残存機能を保つために最適な最小量の投与が必要
  • 複合ホルモン欠損例は、成長ホルモンや性ホルモンの分泌も勘案する必要あり

などと、書かれていました。

こういうのを知ると、処方のタイミングや量に納得できますよね。
こんな細かいことまで主治医に聞くこともあまりないし・・いや、聞いた方がいいんでしょうけどね。


camomeの場合

camomeは、1日1回朝食後にコートリル10㎎を1錠服用しています。

倦怠感,かぜ,体調不良のある時 ⇒0.5錠 追加
高熱(38℃以上) ⇒1錠 追加

するように指示されています。

私自身、同じ量を毎日飲んでいても「今日は足りてないな~きついな~」と思う日があります。そんな時は指示にならい、基本の1錠を飲んだ後に0.5錠追加するようにしています。

自分自身のコルチゾール分泌量も日によって違うし、その日の気候や疲れの残り具合によって補充必要量にも差があるのだろうなと感じています。

現在は2~3カ月に一度、血液検査にて内服後1~2時間のコルチゾール分泌量,電解質や腎・肝機能,血糖状態を確認し薬の効き方,副作用の有無を診てもらっています。
私は今のところ状態が安定しているので、服薬量はしばらくこのままで良さそうです。

同じ副腎皮質機能低下の人のTwitterなどを読んでいると、薬の効き方は体質によって個人差があるのかなという印象です。

まとめ

いかがでしたか?

副腎皮質機能低下症にとって、ステロイドは生命維持に大切な一生欠かすことのできないお薬です。

補充量は多すぎても少なすぎても体に負担がかかります。

自分の体調変化をみながら適正量を補充し、健康な生活を維持できるようにしていきましょう。

サロンドロワイヤル スカイツアーズ

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