行動変容を促すための効果的なアプローチ

スキル

「行動変容」

この言葉は、

以前より医療現場で使われることが多かったのですが、

最近では、

緊急事態宣言時に安倍首相が用いたことで、一般の方にも広く認知されるように

なってきました。


しかし、緊急事態宣言による外出規制が行われた後も、

遊びに出る人はでるし、旅行に行く人は行く

ニュースではそんな光景を目にしました。

人は、なんで言われたとおりに行動できないのでしょうか?



・必要性を感じていないから、

・わかっているけど面倒くさいから


いろいろあります。


行動するためには、個人に合わせたそれなりの理由が必要なのです。


ということで


今回は、
行動変容を促すための効果的なアプローチ】について書いてみます。



・健康のために、夫にタバコをやめてほしい。
・両親に、自身の老後資金をにためるようにしてほしい。


 という方には、説得する方法として参考になる情報だと思います。

行くわよ~~~

行動変容とは・・・


行動変容とは、読んで字のごとく

人が行動を変えること、です。




私自身臨床現場においても、

他人の行動を変えるのはとても難しいことだなあと

思うことが度々あります。


私が臨床で経験した行動変容の難しさについて、書いてみます。

臨床現場で感じる行動変容の難しさ


私は理学療法士として病院に勤務しており、

糖尿病患者さんの生活指導(主に運動療法指導)に携わることがあります。


糖尿病は生活習慣病の一つであり、

その治療方法には、

・食事療法
・薬物療法
・運動療法


の3つがあるのですが。

この中でも、

運動療法の実行度はとっても低い

そう思うことが多いです。

めんどくさい、ゼロからイチは余計にめんどくさい


ちなみに

1番実行に移せるものは何だと思いますか?



答えは、薬物療法です。





なぜか。

簡単で、取り入れやすく、すぐに効果がでるから。です。

食事療法は間食やお酒などの嗜好品をセーブしたり、味付けや量を工夫するといった努力が必要です。

運動療法にいたっては、もともと運動する習慣がない人にとっては、0を1にしなければならず億劫でたまらないものなのです。


しかし薬物療法は

処方された薬を、指定された時間に飲むというシンプルなものです。

また、過去に別の病気で薬を飲んで良くなったという経験があれば、薬を飲んだら改善するという期待をします。それゆえに、行動に起こせるのです。

そして、薬を飲んだら血糖値が良くなった。この経験が服薬を続けようという気持ちに繋がるのです。

簡単にできることは、やってみたくなる


じゃあどうすれば食事療法や運動療法の実行度が上げられるのか?

そのためには、

その人それぞれの生活習慣を聞き出した上で、

その人が日常生活の中で取り入れられそうな方法を、

できるだけシンプルかつ具体的に提案する。

また、それをすることによりどんな効果が得られるかを説明することです。

感情的に説明しても、その人はコントロールできません。

できたとしても、力で抑えられるのは一時的なものです。

「それならできそう。やってみよう。」



を引き出す事が大事です。


ただ、いくら頑張って促しをしても、相手がその必要性を理解していなければ何も変わりません。

行動変容には5つのステージがあり、その人がどの段階にいるのかを知り、

段階に合わせた適切なアプローチが必要だからです。

行動変容の5つのステージ

ステージとアプローチ方法を記します。

行動変容のステージとアプローチ
  • ステージ1
    前熟考期:行動を起こす気がない状態

     現在の非健康行動についての、問題点に気づいてもらう。

  • ステージ2
    熟考期:行動を変えることに関心はあるが実行できていない状態

     行動が変えられない原因を解決する方法考える。

  • ステージ3
    準備期:もう少しで行動しようと思っている

     行動したらどのような効果があるか説明する。

  • ステージ4
    行動期:実行している最中

     継続を促すための、これまでの効果を示す

  • ステージ5
    維持期:ある程度の期間、継続できている

     次の段階的な目標・最終目標を意識させ、より継続を促す

このステージは、行動変容を進めていくなかで何度も繰り返し経過します。

実行当初は一生懸命でも、時間とともに熱量が少なくなり元のパターンに戻ってことがあります。熱が冷めてきたら、実行し始めて効果が出た時のことを思い出させ、モチベーションが上がるように働きかける必要があります。

行動したことを、継続を定着させる。それには約1か月かかるそうです。

習慣化となると、半年は必要そうですね。

緊急事態宣言後、行動変容できなかったのは

コロナウイルス感染症予防のための外出規制、人の接触を8割減にする。

できなかったのには、社会構造や保障の問題など様々なものがあると言われています。

ただ、行動変容に至らなかったのは、

感染症に対する知識や予防の必要性、具体的な予防方法の周知が不足していたことも

要因の一つではないかなと思います。

まとめ

いかがでしたか?
人に行動を変えてほしいと思ったときは、その人が行動変容のどの段階にあるのかを見極め、性格や好みや習慣をふまえた上で出来そうな方法を提示してみてください。
注意点は、感情的にはならずに前向きな提案をすることです。

  • 行動変容は簡単なことじゃない
  • 実行するには動機が必要
  • やる気になったらのせる、モチベ下がったら過去の成功経験を褒める
  • 行動ステージに合わせたアプローチを
  • コロナ自粛、がんばりましょう

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