妊娠・出産したことのある女性は、みんな失禁を経験するのか?

素朴な疑問

こんにちはcamomeです。

このブログを読んでくださっている方はもしかして経験があるのかな?と思うのですが、妊娠・出産したことのある女性の30~40パーセントは、妊娠後期や産褥期のマイナートラブルとして尿もれ(尿失禁)を経験しているという報告があります。

camomeの仮の姿
camomeの仮の姿

大きな声では言えませんが、私も経験・・・あります。




私の場合は、妊娠後期のお腹が大きくなった頃から産後1か月くらいの間だったと思います。頻繁にあったわけではないですが、数回ありました。寝ている間にやっちゃってたことも。。。

妊娠中・産後の尿失禁はほとんどの人が軽減すると言われていますが、産後1カ月以降も継続するケースや、一旦は軽減したものの中高年になり再度経験するケースもあると報告されています。


できるだけ、それは避けたいですよね。


妊娠中・産後の尿失禁は、その原因となる骨盤底筋群のトレーニングにより予防・改善できると言われています。


今回は【妊娠中・産後の尿失禁が起こる理由】について解剖学的な説明を含めて書いてみたいと思います。



具体的なトレーニングが知りたい方は次回のブログを読んでください。

行くわよ~~

クラハコ

尿失禁にもいろいろ種類がある

尿失禁は、原因によって4つに分類されます。

・腹圧性尿失禁
・切迫性尿失禁
・溢流性尿失禁
・機能性尿失禁

この中で、女性に多いとされているのが腹圧性尿失禁と、切迫性尿失禁です。男性は溢流性尿失禁が多いと言われています。機能性尿失禁は、排尿機能に問題はないもの身体や認知の障害から失禁してしまうケースを指します。

ここからは、女性に多い失禁を深堀していきます。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁は、重いものを持ち上げたり、咳やくしゃみをすることにより腹圧がかかり漏れてしまう失禁です。おなかに力が入った瞬間に出てしまうやつです。

切迫性尿失禁

急な尿意をもよおし(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまう失禁です。尿意をもよおしたと思ったらすぐに出てしまうといった感じです。

クラハコ

妊娠中・産後は腹圧性尿失禁が7割

妊娠中・産後に多い尿失禁タイプランキング(複数の先行研究論文を参考)

  1. 腹圧性
  2. 混合性(腹圧性と切迫性の両方がある)
  3. 切迫性

わかりやすくランキング形式にしましたが、妊娠中・産後の尿失禁としては、7割が腹圧性、2割が混合性、残りが切迫性であり圧倒的に腹圧性尿失禁が多ことが報告されています。

尿失禁は妊娠・出産によるカラダの変化が要因

妊娠・出産時には、体の中で様々な変化が起きています。それらが総合的に合わさった結果、排尿機能に影響を及ぼし失禁が生じます。

妊娠期・分娩期・産褥期のそれぞれに起こる体の変化について、くわしく書いていきますよ。

妊娠期のカラダ

妊娠すると、妊娠を継続するためにリラキシンというホルモンが分泌されます。このホルモンは、子宮周囲の靭帯や関節を緩める働きをするため骨盤が不安定になります。骨盤は本来、上半身の重さを受けて下半身に伝播する機能や、地面を足についた時の床からの抵抗力を大腿骨に伝える機能があるのですが、妊娠により骨盤が不安定になるとこの機能がうまくいかなくなります。

姿勢の変化

胎児の成長とともに羊水が増大し、子宮の重量が大きくなります。見た目にもお腹が大きくなり、立位では重心が体幹前方に変位しやすくなります。そのため、立位を保持するために腰背部や骨盤周囲がより強く働くようになります。
お腹の突出が腹筋群の伸張、子宮の重量増加により骨盤底筋の伸張、立位アライメントの変化による脊柱起立筋などの背筋群の過剰な収縮を引き起こします。

生理的な変化

妊娠による子宮の重量増加や胎児の増加により、同じ骨盤内にある膀胱は圧迫されます。尿管も伸ばされることから尿が滞留しやすくなります。→腹圧性尿失禁が起こりやすくなる

運動パターンの変化

妊娠により起こる形態的変化により、運動パターンが変わります。イスからの立ち上がり動作を例に挙げると、非妊娠時は前屈して足の力で立ち上がっていたが、妊娠によりお腹が出てくると、肘かけを使い腕の力で立ち上がる方法をとるようになります。

態変化に加えて下肢筋力の使用頻度の低下が、更なる筋力低下を起こします
→腸腰筋、内外転筋、大殿筋、梨状筋の筋力低下


このような変化が理由になり妊娠中の失禁が起こります。
妊娠中の失禁が始まりやすいのは、胎児の成長と羊水の増加が著しくなる妊娠8カ月ごろと言われています。

クラハコ

分娩期のカラダ


分娩時、骨盤は産道を広げるために胎児の動きに合わせて動いています。胎児の頭が折とくると、寛骨の下方は外に広がり上方は内側へ傾斜します。それにともなって仙骨が後方に広がりながら前傾し、尾骨も後方に広がります。また、恥骨結合部分は4㎝開大します。これにより骨盤・仙腸関節のアライメントが崩れ、機能不全を起こします。

胎児は膣を下降し、骨盤底筋を通過します。その際に骨盤底筋が損傷を受けると骨盤底筋の痛みや収縮不全を起こします。また膀胱粘膜や排尿の支配神経の損傷があると、産後の排尿障害を起こすことがあります。

尿失禁は帝王切開に比べ経腟分娩で多いと報告されている論文があります。しかし経腟分娩でも会陰切開など骨盤底への侵襲がない自然分娩例では失禁は少なくなる、と言われています。

産褥期のカラダ

産褥早期は、骨盤底組織の働きが緩慢なため骨盤を閉める動作が不完全になり、切迫性尿失禁が起こりやすいと言われています。
子宮の収縮とともに、少しずつ妊娠前の状態に戻っていきます。そのため尿失禁の状態も自然に改善していくことがあります。

しかし、見かけは妊娠前に戻ったとしても妊娠中長期間とっていた姿勢や運動パターンにより、骨盤のアライメントや支える組織・筋群の機能は低下しています。
それが、産後も継続する腰痛の原因にもなっている可能性も高いです。

尿失禁を予防・改善するには

歪んだカラダを、正しいアライメントに修正し機能アップを図りましょう!!

そのためには、トレーニングが必要です。

詳しくは、次回のブログで詳しく書くことにします。

まとめ

妊娠・出産により尿失禁が起こる理由を具体的に示してみました。
トレーニングの必要性を理解していただけたでしょうか?
次は実践編です!

  • 妊娠中・産後の尿失禁は約4割の人が経験している
  • 妊娠中・産後のカラダの変化や運動パターンの変化によるもの
  • 分娩方法により失禁しやすさに差がある
  • 産後改善しても、中高年期でまたなることがある
  • トレーニングで改善・予防しましょう
クラハコ


コメント

タイトルとURLをコピーしました